踊る少年
つい最近、再認識することがあった。
「ああ、踊る少年がすきなんだ」と。
踊りがうまい、ともちがう。
無我の境地になっている(ような)状態の、
がむちゃらに踊る少年がすきなんだなあと。
それをつくづく感じたのは
映画『リトル・ダンサー』をスクリーンで観たから。
以前観たときはとにかく口コミの評判の良さで観に行ったのだが、
今回『午前十時の映画祭』で再上映するとなって
とても楽しみにしていた。
当時(20年近く前??)は、
ただがむしゃらに踊る少年に惹きこまれたものだったが、
時を経た今の私が観ると
「親父」さんの視点だったり、
レッスンした女性の気持ちだったり、
イギリスの階級社会(!)というものに気づかされたり
幾重にも感じ入る作品だった。
そしてやっぱり、感情を爆発させる主人公の踊りに圧倒された。
その圧倒される感を、実はごく最近あらたに見つけたのだった。
それは今名実ともに急上昇の「宇野昌磨」君である。
(実は)フィギュアスケートは伊藤みどりちゃんが現役の頃から好きだったので、
宇野昌磨君のことは「可愛くて上手な子」という評判は知っていた。
それでもちゃんと演技を観てみたいと思わなかったのは、
「ジュニア」選手ということが大きな理由であった。
それが(お恥ずかしいことに)彼がジュニアファイナルグランプリで優勝してから
過去の映像を遡って拝見したところ、